【オンラインツアー実態調査】リピート率60%超、コロナ終息後の参加意向50%超、人気テーマは「ライブ中継」、参加目的は「旅の予習」がトップ

新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外の旅行機会が消失するなか、自宅に居ながら世界中の旅先や人とつながれるオンラインツアーが増えています。しかしながら前回2月のアンケート調査時点では、オンラインツアー参加経験者は10%に満たず、オンラインツアー提供側と消費者側の間で少なからずギャップがあることが明らかになっていました。

その後、現在に至るまで緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が続き、自宅時間の割合が増えるなかで、オンラインツアーの参加実態はどのように変化しているのでしょうか。その変化を明らかにするために、6/24(木)~6/27(日)にかけてアンケート調査を実施しました。調査対象は前回調査と被らないトラベルズーメンバー、有効回答数は644件です。

【調査結果のサマリー】

  • オンラインツアー経験者は前回調査(2月)から1.74倍に増加、一方で8割超が未経験
  • オンラインツアーのリピート率は60%超(前回調査の1.43倍)に、5回以上参加が26.5%
  • コロナ終息後のオンラインツアー参加意向は過半数
  • 人気テーマ:1位 ライブ中継、2位 自然・絶景、3位 世界遺産
  • 人気エリア:1位 ヨーロッパ、2位 日本国内、3位 アジア
  • 参加料金は4,000円以下が約90%、ハードル低い「無料」が約60%
  • 参加時間帯は「週末の日中」「平日の夜」が多めも、分散傾向
  • オンラインツアー参加の目的は、「旅の予習」が6割超でトップ
  • 「1人で参加」が6割超でトップ、続いて「配偶者・パートナー」

■オンラインツアー経験者は前回調査(2月)から1.74倍に増加、一方で8割超が未経験

「いままでにオンラインツアーに参加したことがありますか」という質問に対して、前回調査(2月)ではわずか9.2%に留まった「Yes(参加経験者)」が、今回6月の調査では約1.74倍の16.0%まで増加していることから、オンラインツアーが徐々に普及しつつあることが伺えます。一方で、今回6月調査時点でもオンラインツアー未経験者の割合が84.0%を占めており、参加したことのない理由の上位が「オンラインツアー関連の情報が少ない(26.8%)」「オンラインツアーを知らない(20.7%)」であることから、オンラインツアー自体の認知拡大が課題といえます。

■オンラインツアーのリピート率は60%超(前回調査の1.43倍)に、5回以上参加が26.5%

「いままでにオンラインツアーに何回参加しましたか」という質問に対して、前回調査(2月)では「1回」と回答した割合が56.8%にのぼり、2回以上参加経験のあるリピーターは残りの43.2%に留まりました。一方で、今回6月調査では、2回以上参加経験のあるリピーターが61.8%、前回調査から約1.43倍に急増しています。さらに、「5回以上」参加経験のあるヘビーリピーターの割合が、前回調査では9.1%だったものが、今回調査では26.5%と約3倍まで増えていることも明らかになりました。前回調査と比べてリピート率自体が高く、かつヘビーリピーターの割合が急増していることから、オンラインツアーの参加満足度が前回調査時点よりも上がっていると考えられます。

■コロナ終息後のオンラインツアー参加意向は過半数

「コロナ終息後も、オンラインツアーに参加したいと思いますか」という質問については、前回も今回も同様の結果となりました。コロナ終息後、すなわち海外含めてリアルの旅行を再開できる日が訪れたとしても、オンラインツアー参加意向がある人の割合が過半数(6月調査で52.9%)を占めており、現時点で参加意向のない(14.1%)人の約4倍にのぼっています。

■人気テーマ:1位 ライブ中継、2位 自然・絶景、3位 世界遺産

「過去に参加したオンラインツアーのテーマ」に関する質問では、1位「ライブ中継(63.8%)」、2位「自然・絶景(42.6%)」、3位「世界遺産(35.1%)」と続きました。オンラインツアーの開催スタイルとして、現地ガイドが実際に観光地を歩きながら中継する「ライブ中継」だけでなく、事前撮影の動画や写真を解説するものも数多くありますが、より臨場感・没入感を感じられる「ライブ中継」を選ぶオンラインツアー参加者が多いことが判明しました。

■人気エリア:1位 ヨーロッパ、2位 日本国内、3位 アジア

「過去に参加したオンラインツアーのエリア」に関する質問では、1位「ヨーロッパ(46.2%)」、2位「日本国内(35.5%)」、3位「アジア(29.0%)」という結果になりました。日本人の海外旅行人気ランキングで上位常連のハワイやアジアを抑えて、ヨーロッパが1位になった背景としては、もともと団体旅行を受け入れる日本語ガイドが多く、かつヨーロッパ各国はコロナ新規感染者数が落ち着いており外出制限が緩和されているため、オンラインツアーの催行件数自体が多いことが考えられます。

一方で意外な結果となったのは、2位にランクインした「日本国内」。日本国内であれば海外と比べて実際に旅行で訪れるハードルは低いため、日本国内を行先としたオンラインツアー参加者数は海外各国と比べて少ないのではないか、という仮説がアンケート調査前はあったものの、現実は逆の結果でした。その要因として、訪れるハードルの低い日本国内だからこそ、独自性あるディープな内容をオンラインツアー提供会社が企画していることが考えられます。

■参加料金は4,000円以下が約90%、ハードル低い「無料」が約60%

「参加したオンラインツアーの料金」に関する質問では、「無料」と回答した割合が61.5%で1位となりました。無料のオンラインツアーは、政府観光局や自治体がスポンサーになっている場合などが多く、金額のハードルがないことから多くの参加者を集めていることが伺えます。また、有料のオンラインツアーも含めた場合、4,000円以下のオンラインツアー参加割合が全体の89.5%を占める結果となりました。トラベルズー・ジャパンが運営するオンラインツアー検索サイト「ONTABI(オンタビ)」でも、約1,200件のオンラインツアーのうち、3,999円以下のオンラインツアーの割合が約75%にのぼることから、価格帯別のオンラインツアー件数、および参加者数は概ね比例していると考えられます。

■参加時間帯は「週末の日中」「平日の夜」が多めも、分散傾向

「参加したオンラインツアーの曜日・時間帯」に関する質問では、1位「週末の日中(53.3%)」、2位「平日の夜(37.8%)」、3位「平日の日中(31.1%)」、4位「週末の夜(28.9%)」と回答が分散しました。その背景としては、コロナ禍で自宅時間の割合が増えて平日・週末を問わずオンラインツアーに参加しやすい環境であること、および人気の「ライブ中継」は開催国との時差があるためオンラインツアーの開催時間も分散していること、があると考えられます。

■オンラインツアー参加の目的は、「旅の予習」が6割超でトップ

「オンラインツアーに参加する目的」に関する質問では、1位「将来の旅行の情報収集/旅の予習(65.1%)」、2位「オンラインツアー自体への興味(43.0%)」が上位に並びました。「リアルな旅行の代替(34.9%)」や「知識や教養を深めるため(32.6%)」などは、オンラインツアーでなくとも満たせるニーズであるのに対して、上位に並んだ「旅の予習」「オンラインツアー自体への興味」は、その参加目的を実現する最適な手段がオンラインツアーであると考えられます。

そして、オンラインツアーならばライブ中継により自分の目で現地を確認でき、気になることをその場で現地に精通したガイドに確認できることから、コロナ後も「旅の予習」の有力な手段として、リアルの旅行とオンラインツアーが共存する可能性が高い、とトラベルズーでは考えています。

■「1人で参加」が6割超でトップ、続いて「配偶者・パートナー」

最後に、「オンラインツアーの参加者」に関する質問では、1位「1人で参加(62.4%)」、2位「配偶者・パートナーと参加(22.4%)」、3位「家族・親戚(12.9%)」と続きました。オンラインツアーは1端末あたり何人で参加しても同額であることが多いため、複数人での参加が多いのではという仮説がありましたが、実際には自由度高く1名で参加する人が過半数という結果となりました。オンラインツアーで利用されるノートパソコンやタブレット、スマートフォンなどのモニターが、テレビと比べて小さいため、複数人でオンラインツアーに参加することがストレスになる可能性も、1名でのオンラインツアー参加が多いことの一因として考えられます。

【調査概要】
調査期間:2021年6月24日(木)~6月27日(日)
調査対象:日本国内のトラベルズー会員
調査方法:インターネットによるアンケート調査
有効回答数:644件